枝豆とクロカワ(くろっこ)
先週、両親から枝豆をもらった。
「今年の出来は悪いから」とのことだったが、ムチャクチャ大量にもらったので、とりあえず茹でて保存していた。
豆類は、とにかく早めに茹でるのがポイントなのだ。
(もちろん、茹で立ての旨い時にもしっかり堪能した。)
平日は枝豆をちまちま剥く時間などあるはずがないので、一週間後の今日、やっと枝豆を剥いた。
無農薬で作っているから、1/3くらいは虫食いになっている。
確かに今年の出来は良くないなぁと思いつつ、せっかく父が作ってくれたものだから、丁寧に下拵えする。
たぶん、2時間くらいかかったのではないか。
大量の枝豆も完全に剥いてしまうと、茶碗にすり切り一杯分ほど。
それを豚肉と一緒に炒めることにした。
豆は温めたほうが香りも甘味も出るからだ。
で、その料理だが、結構悪くなかった。
普通の人は枝豆を剥くだけでうんざりしてしまうだろうが、枝豆を使った炒め物って旨いんだよね。
実家からもらった食材を無駄にすることがなくて、個人的には大満足だ。
もう一つは三次きん菜館で見つけたクロカワ。
この辺りでは「くろっこ」のほうが通りが良いだろう。
僕はこのキノコが大好きで、大量に出ていたのでたくさん買ってしまった。
早速、帰宅して下拵えする。
特に真ん中のクロカワは、軸が太くて圧巻。
軸や傘の内側が虫に喰われていることが多いキノコだが、太い軸は全く虫食いがなかった。
まずは久しぶりなので丁寧に一枚だけ焼き、ポン酢で食べたが、あまりに旨いのでバクバクと食べてしまった。
で、残りも焼こうかな?と思ったが、僕の父が好きなので、食べさせてやりたいなと思い、さっと茹でて冷凍庫に入れてしまった。
いくらか劣化することに関しては仕方がないけれど、独特の苦味はちゃんと味わえるはずだ。
家庭料理というのは、こういう気持ちの部分が大きいと思う。
実は、きん菜館を訪れた僕の目的は、アミタケ(かのこ)がないだろうか?と思ったから。
先日、母に渡すと、大喜びしていたのだ。
子供の頃に食べた味なので、懐かしくて、懐かしくて、と非常に嬉しそうだった。
まぁクロカワが出るということは、マツタケが終わりということだし、本来、アミタケはマツタケの前に出るキノコなので、シーズンが終了しているのは仕方がないのだけど。
とはいえ、父が好きなクロカワが入手できて良かった。
母には旨そうな焼き米があったので、それを買った。
これも彼女の好物なのだ。
他にもシャカシメジとオカノスケもゲットしたし、今年は本当にキノコが豊作、というかマツタケはそうでもないようだが、いわゆる「雑ナバ」が豊作っぽい。
僕はマツタケよりも、それ以外のキノコのほうが好きなので、来年もこうであってほしいと願っている。