かけがえのない時間
今夜は他に書こうと思っていたことがあったのだけれど、ブログを巡回していて衝撃を受けたので、そのことについて書く。
僕がロードバイクを買った店の店主の奥様が亡くなられたのだ。
http://blog.goo.ne.jp/bicinoko
僕は特に彼と親しい訳ではない。
自転車を買ってからも何度か店を訪れたが、それ以上でもそれ以下でもない、常連でもなんでもない客だ。
しかし、彼の抑制の効いた文章の行間に込められた、奥様への想いに涙が溢れて止まらなかった。
この笑顔の素敵な女性が、もうこの世にはいないのだ。
彼の喪失感はどれほどのものだろう。
僕にはわからない。
理解できるはずもない。
ただ、神がいるならば「あなたは残酷だ」と糾弾したい。
僕ならばどうだろう。
両親と妹が先に死んだら、、、想像するだけで絶望する。
両親はものすごく嫌だけど、仕方がない。
子供の骨を拾わせる訳にはいかないから。
でも、妹はちょっと勘弁してほしいな。
彼女は既に嫁に行っているけれど、昔からとても仲が良いのだ。
再確認したのは、一緒にいる時間のかけがえのなさ。
ただ寄り添う。
一緒にお酒を飲んで旨いねと言い、一緒にテレビを観て笑って、一緒にこたつに入ること。
それが「幸せ」なのだ。
あまりに何気なくて気付きにくいけれど。
部外者の僕はただ、奥様のご冥福をお祈りするほかはない。
辛いけれど、しんどいけれど、いつまでも泣きたいけれど、遺された彼は立ち上がるしかないのだ。
きっと。